座禅ポリン（第1回）
2019年12月1日、FUNTESTは「座禅ポリン」という実験イベントを開催しましたので、そのレポをお送りします！
そもそも、座禅ポリンとは？
元々は「見たことはあるけどやったことはないことをやってみよう」プロジェクトの一環で、「座禅」と「フィットネストランポリン」がリストにあがっていたのだが、メンバの1人が「これ、一緒にやってみたらどうなるかな」という発言をしたことがきっかけ。「座禅」という「静」の動作と、「フィットネストランポリン」という「動」の動作を一緒にやると、なにか新しい発見があるかもしれない！ということで、さっそく関係各所に調整を行い、開催のはこびとなりました。
イベント概要
イベント開催場所は、トランポリンフィットネスを提供している「ユニバーサルジャンピング」さん。店長の重福さんにお話を持っていったところ、「これは面白そう。実際にやってみて、良さそうであれば定常メニューとして行ってもいいかも」という好感触を頂いた。まさに「実験=FUNTEST」ですね。
さらに座禅を行うにあたって、やはり本物の和尚さんからレクチャーを受けたいということで、以前から個人的に親交のある大阪の石尾山弘法寺 渡邊弘範さんにダメ元でお声がけしたところ、なんと快諾してくださり、わざわざ神戸までお越し頂きました。とんでもなく広い心の持ち主……本当に感謝です。
イベント当日の流れ
19:00-19:10 全体説明
19:10-19:20 座禅のやり方説明
19:20-19:50 座禅
19:50-20:00 休憩
20:00-20:30 暗闇トランポリン
20:30-20:40 座禅ポリンチャレンジ
座禅スタート
まず最初に座禅から、ということでトランポリンの上で座禅を組み、座禅のやり方を説明してくれる弘範和尚。
座禅は「心を無にする」とよく言うけれども、「無にする」という行為自体が「なにかをしようとしている」ことになるので、「呼吸のリズムに合わせて自分を空にする」「解放していく」という感覚が近い、と弘範さんは言う。一通りの説明が終わると、では座禅をはじめましょうという声がけに合わせて、店長の重福さんが照明を調整したり、音楽をかけたりして下さった。真っ暗な会場を青、オレンジ、ピンクのスポットライトが順々に照らし、ゆっくりと色を変えていく。
トランポリンの上で座禅を組んでいる参加者たち。川のせせらぎのようなBGMが流れ、壇上でスポットライトの後光がさす弘範和尚。次第に異次元感が深まっていく会場。
なんなんだろうこれは。段々面白くなってきて笑えてしまい、全然無になれない。いやいやそれではいけないと、ゆっくりと呼吸を整え、心を解放していく。いつのまにか、なにも考えない状態になり、気がつけば20分があっという間に過ぎてしまっていた。これはすごい。なにかこう、スッキリした気持ちになっていた。
暗闇トランポリンスタート
5分の休憩を挟んだと思ったら、今度は暗闇トランポリンのスタートだ。インストラクターのお姉さんがトランポリンでの基礎運動を説明しながら、笑顔で話し続けていく。サラッとやってるけどこれはすごい技術だと思う。
スタートの掛け声と共に音楽が爆音で鳴り響き、それに合わせてトランポリンで飛んだり跳ねたり捻ったり。これはかなりキツイ。すごいカロリーを消費しているのが自分でもわかる。数分やっただけでもうかなりの汗をかいた。
ちなみにこの時、弘範先生も一緒にトランポリンを体験してくださっていた。そのため、たまに後ろを振り返ると「袈裟を着たお坊さんがトランポリンで飛び跳ねている」という、たいへんシュールな絵を見ることができて、非常に面白かった。写真に撮れていなくて残念です。
座禅ポリンチャレンジ
最後に、これらを同時にやってみようということで2つの実験を行ってみた。
- 立ったまま無になって飛んでみる
- 座禅を組んで飛んでみる
1はつまり棒立ちになってただトランポリンに任せるままなにもコントロールせずに飛ぶ、ということなのだが、単純に危ない（笑）何度かチャレンジしたがすぐに踏み外しそうになって無になるどころではない。
2については、まぁ無とか全然関係ないですよね。単に面白い絵が撮れるかなと思って期待したのですが、出来高はこんな感じです。
思ったよりも難易度が高いというか、高く飛ぶのが難しいんですよね。なにごともやってみないとわからないものです。
座禅ポリンを終えて
「静」の座禅と「動」の暗闇トランポリンを一緒にやってみたら、心も身体もリフレッシュするのか、あるいはそれらが混じった新しい境地の体験になるのだろうか。そんな疑問から始めたこの企画ですが、体験後の意見をまとめるとこんな感じでした。
今回の学び
体験者
- 座禅は場所を選ばない。スッキリした感じがちゃんと味わえたし、やり方もしっかり教えてもらえて良かった
- 暗闇トランポリンはハードだが、膝や腰が悪くても運動ができそう。あとインストラクターさんマジリスペクト
- 一緒にやってみる、については全くワケがわからない。別々で楽しむものだった（笑）
- 1イベントで2つ楽しめるというのはお得感があった。いろいろやってみたい、という人にはいいかもしれない
- トータルとして楽しかった
運営側
- 「運動したいけどやる機会がない人たち」をターゲットに考えていたが、こういう新しい取り組みだとフックが難しいと痛感した。どちらかをメインに据えた方が集客はしやすいかも
実験から得られた学びはこんなところでしょうか。引き続き、新スポーツも仕掛けていきたいと思いますので、ご参加よろしくお願いします。
